読書「イシューからはじめよ――知的生産の『シンプルな本質』」
文献情報
雑に要約
まず、質の高い仕事=バリューのある仕事とは?
- 「イシュー度の高い課題」に対して「質の高い解」を出すこと
- イシュー度:自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ
- 解の質:そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い
- 手当たり次第試して質の高い仕事を目指す=犬の道はNG
まず、「イシュー度の高い課題」の見分け方は?
- 「実際にインパクトがあるか」「説得力あるかたちで検証できるか」「想定する受け手にそれを支えられるか」の判断が必要
- 経験が浅い段階では、見極めが難しい。聞ける人を作っておくことが重要。
そのための方法は?
前倒しで具体的な仮説を立てる
- 仮説を立てることで、本当に必要な情報や必要な分析がわかる
- 検証した場合に、出た結果が十分かどうか判断できる
仮説まで立てたら、「自分がそのイシューをどのようにとらえているのか」「何と何についての分岐点はっきりさせようとしているのか」を言葉で明確にする
- 明確になっていない部分がわかる
良いイシュー3箇条
- 本質的な選択肢である
- 深い仮説である
- 答えを出せる
次に、良いイシューの見つけ方
- テーマ・対象について、時間をかけ過ぎずに大枠の情報を集め、対象の実態についての肌感覚をもち、全体としての流れ・構造に着目する
- 一次情報に触れる
- 基本情報をスキャン
- 集め過ぎない
では、「解の質」を高めるには?
- イシューを分解し、構造を明確にしてストーリーを作る
- 結論スライドの絵コンテを作る
- 「最終的に伝えるべきメッセージ」を考えたとき、自分ならどういう分析結果があれば納得するか、相手を納得させられるかと考える
準備できたら
- 絵コンテをもとに検証する
- 順番:「前提」が先、その後は早く終わるものから
- 期待する結果が出ない:なんとしても答えを出す
最後に資料作成
- 用意した資料でリハーサルを行う
- 聞き手は、無知だが高度な知的生命体という前提を忘れずに作成
- 理想は、「受け手が語り手と同じように問題意識をもち、同じように納得し、同じように興奮してくれている」
- とにかく、自分のアピールではなく伝わることが重要
メモ
HOWTO
- 全体としてコンサルよりな内容なので、直接エンジニアの仕事に生かせるかわからない
- ただし、細かなテクニックは生かせそう
- 仮説をたてて行動
- 「受け手が語り手と同じように問題意識をもち、同じように納得し、同じように興奮してくれている」
- 自分が「抱えている問題」を相手に説明するときに、伝え方のHOWTO生かす
- 細かいテクニックを実践していたら見えてくるかも
-「〇〇をどうしたら良いかな」といったオープンな問題提起に対しては有効かも
- 時間をどれだけ使えるかわからないけど